CFA International Cat Show 2000
---逡巡する出発前---


 今年もまたカンサスシティーでインターナショナルキャットョーが開催されました。3年連続のカンサスです。来年はテキサスのヒューストンだそうです。私たちは今年わが家で生まれた子猫のブッチ君を連れて参加する事にしました。

 実は当初、インターナショナルショーに参加する予定ではありませんでした。家に猫は増えたし、これと言って出すべき猫はいない。そして最大のネックは帰国時の検疫期間でした。でも、まぁもし行くとしたら、ブッチ君をキツンで出すかな、と考えてはいました。

 成田の検疫所に私も問いあわせたところ、検疫のための係留期間を最短の14日にするためには
(1)狂犬病ワクチン接種後、その有効期間内に再入国すること
(2)輸出政府発行の健康証明書があること
のふたつが要求されることがわかりました。ワクチン接種証明書については、日本出国時の輸出検疫証明書に記載されたものが、そのまま日本帰国の際に使えます。しかし、健康証明書は、アメリカに行って帰る猫は、米国政府、実際にはUSDA(米国農務省)の機関であるAPHIS(動植物健康検査所)発行の(裏書きされた)健康証明書が必要になります。どおやって短い滞在期間内にこの書類を手に入れたらいいんでしょう。。。

 私たちは日本リジョンディレクターの高野八重子さんのお手伝いをさせていただき、CFAのデント氏と交渉を繰り返しました。その結果、ショー初日の金曜日、会場にカンサス在住の獣医さんに来ていただいて猫に健康診断受けさせ、その日のうちにジェファーソンシティーのAPHISまでエンドーズメントをもらうために、向うのクラブの方が代表で行ってくれる、というサービスを日本の出陳者のために手配してくれることになりました。このことは、さっそく日本でのクォリファイショーでアナウンスされました。これで最短の14日間の係留で済むことになります。デント氏のお心遣いに大感謝、大感激です。

 さて、私たちはこうなればブッチ君を出陳しないわけにはいきません。せっかくのお心遣いなのですから、少しでも多くの猫が日本から参加すればいいなあと、心から願いました。早速ショーホテルを手配し、今年はミネアポリス経由、ノースウェスト航空でカンサスへ行くことにしました。過去2年使ったユナイテッドは今年はカーゴで猫を輸送してくれないからです。

 実は、一度は仕方なくユナイティッド航空に猫をキャビン持ち込みで予約を入れたのですが、機内持ち込み用の小さいキャリーに長時間、子猫とはいえ5kg近くあるブッチ君を入れておくのはどう考えても、かわいそうです。ノースウエストに問い合わせると、こちらはカーゴでもOKと言うことだったので、急遽ルートを変更したというドタバタも、出発前にありました。アメリカでは国内線でも今年から、猫のカーゴでの輸送を制限する航空会社が増えたようです。この点に関して、 CFAが反対の署名運動を呼びかけていたのは、ホームページのアナウンスで知っていましたが、我が身に降りかかって来ようとは、その時は思いもよりませんでした。

 エントリーフォームをロングヘアー担当クラークのトレーシーに送って、準備完了。しかしここでもまた一つ、ちょっと心配な事が起こりました。エントリーの確認はいつまでたっても送られて来なかったのです。トレイシーにファックスで問いあわせたところ、こちらのファックス番号を間違えていて、確認署を送れなかった、とすぐにファックスで返事が送られてきました。これが出発の4日前のことでした。

次のページへ
目次に戻る