いざカンサスへ

成田空港へ集合
 今年は一緒に行くお仲間が出来たので、仲良ししているFママが成田空港まで車で送ってくれることになりました。Fママ号は8人乗りの大きなワゴン車なのです。私たちS夫妻は、スターのシャンプーも前の日にばっちり済ませ、猫も人間も体調は万全です。留守番もしっかりペットシッターさんにお願いしてあります。途中、Fママ号はNちゃんの家にも寄って、まるでおかかえ運転手状態で、いたれりつくせりの空港までのドライブでした。Fママありがとう。そして、こっそり笑い話。Nちゃんは実は、今回猫用に調達したベビーハットのテントをまだ使った事がない。荷造り時に箱からテントを出したら、ぱっと開いてしまい、たためなくなってしまったそうで、前夜SOS電話が入りました。大いに笑いものにされながら、出発の朝、Nさん宅でみんなでテントをたたんだ事をつけ加えます。

 成田空港で、朝4時起きをして新幹線、スカイライナーを乗り継ぎ空港にたどり着いたMちゃんとも無事合流しました。動物検疫も済ませ、検疫担当官とお話したところ、前日あたりが猫は出国ラッシュだったそうです。来年から(2000年)始まる猫の検疫に関して、積極的に広報活動をしていらっしゃるようで、それに関するパンフレット等を頂きました。UAのカウンターでのチェックインもスムーズでした。

 空港に皆が集合したのは、午前10時頃でしたが、検疫を済ませ、銀行でトラベラーズチェックの購入やドルへの両替、旅行保険に入る手続きをし、出国手続きをしていたら、あっという間に出発時刻の13時となりました。途中、ゲートの喫茶コーナーでアイスティーを飲むの時間が少しあった、というところでしょうか。でも、かつてのアンノン族Nちゃんは、免税店で化粧品を買うチャンスを逃しません。さすがですね。

シカゴにて、無事猫達と再会
 機内では、私たちは真ん中4列の席を取りました。みんなお仲間なので、狭い機内でトイレ等に立つ時など、遠慮がなくて便利です。離陸して最初の飲み物のカートがやってくるのの待ち遠しい事といったら、お昼ご飯も食べていませんでしたし、喉も乾いていましたから。もうさっそくビール、ビールで大騒ぎです。UAでは、ビールを何銘柄も置いて合って、いろいろ選べました。機内食を食べて、おしゃべりして、うつらうつらしたら、もうシカゴ到着です。

 入国検査を受けて、荷物を受け取って、無事猫達とも再会、私たちのスターも、Mちゃんの熊ちゃんも(共にメインクーン)、Nちゃんのリュー君(オシキャットの子猫、でもでっかい子です。)もみんな長い飛行機の旅もものともせず、元気いっぱいでした。熊ちゃんは、キャリーを覗くと、甘えて手をニギニギしているし、リュー君はいつものように、早くキャリーから出せと、ニャーニャーわめいているし、私たちのスターは、「何よ迷惑ね、、」って顔で、小さくウニャっとご挨拶です。

 パブリックヘルスのカウンターに猫達を連れていって、書類の確認を済ませました。係官のお兄さん達がキャリーを覗きこんで面白がっています。猫はやっぱり可愛いですよね。熊ちゃんの襟に播いたフリルカバーを見て、「何でこんなのしているの?」と聞いてきます。「そりゃあ、彼はショーキャットですもの、綺麗にしておかなければ、フリルを汚さないためよ、」と答えたつもりですが、どうも、あんまり分かって貰えなかったようでした。

 乗り継ぎのために、一旦受け取った荷物と猫達を再度預け直します。国際線から国内線に乗り継ぐ場合、シカゴ空港では、荷物を受け取った後のドアを出たところに、小さなカウンターとベルトコンベアーがあって荷物はそこに預ければいいので、とても便利です。ここで猫達に、お水やご飯をやって、キャリーの中のトイレをチェックし、再度彼らとはとはお別れとなりました。

 シカゴ空港はとても広い空港です。主な建物が4つあって、その間を無人のモノレールがつないでいます。S妻とMちゃんはカンサス行きの飛行機に乗り継ぐために、S夫とNちゃんは、長い待ち時間にシカゴの街を探検するため、このモノレールにのって、国内線のゲート、地下鉄乗り場へと、それぞれ移動です。結局モノレールで、お互いショーホテルでの再会を約束し、お別れとなりました。

カンサス空港到着 、ホテルへと
 シカゴーカンサス間は1時間半ばかりの短いフライトで、到着しました。荷物の受け取り口で、待っていると、知らない日本人の男の方に話しかけられました。なんとまあ、去年の私たちの旅行記を読んで下さったそうで、ショーの見学とアビシニアンを受け取るためにいらっしゃったとのことでした。私たちの旅行記をまるでガイドブックの様に参考にして、カンサスまでいらっしゃったそうです。なんだか有名ライターになった気分で、恥ずかしいやら嬉しいやら、私たちのつたない旅行記を読んで下さった皆様、本当にありがとう。どうぞ、今後とも宜しくお願いします。

 空港からタクシー専用電話で、去年の様にまたタクシーを呼びました。ホテル名を告げ、こちらの名前を告げると、タクシーナンバーを言ってくれました。電話の直ぐ横のドアを出て待つこと数分でタクシーがやってきました。猫連れ旅行客は珍しいらしく、ホテルまでのドライブの間、ドライバーは色々質問してきます。彼はイラン人とのこと、独身でずいぶんおしゃべりな人でした。猫のために海外旅行をするなんて、あんた達は金持ちに違いない、と言われ、今ここで、そのごりっぱな猫を出して見せてくれと言われ、フレンドリーなのは良いけれど、ちょっとあしらうのに、参ったなーというのが正直なところでした。最後にはアラビアの音楽をカーステレオで流し、「いい音楽ね!」と言ってやると、すっかりご満悦、面白い運転手だったけれど、ちょっと困ったS妻とMちゃんでした。