出発前に

参加メンバー

 今年は、夫婦水入らずの旅行ではなく、メンバーは4人となりました。
 日本ではまだ少ないオシキャットの駆け出し(でも将来有望?)ブリーダーのお姉さん、Nちゃん。 (実は彼女はお母さん、おじいちゃんとパパにお子さんの世話を押しつけて出かける、不良主婦です)お友達の、若いけれどベテランブリーダーのMちゃんも同行する事になりました。それに私たちS夫とS妻という構成でした。
 今回は、単に猫を出陳するというのが目的ではなく、それぞれが、かねてよりじっくり、半年以上もかけて、話を煮詰めて来た猫たちを連れて帰るという使命を帯びておりました。(あ、去年も私達は、スターシスターズを迎えに行ったのでした。。。)

まずは航空券の手配
 9月のとあるキャットショー会場では、もう飛行機の予約が取れないという噂が飛び交っておりました。特に猫が運べないというものでした。去年の経験があって、少しのんびりしていたS妻は内心焦りました。だって、まだインターネットでは、11月の格安航空券情報はそんなにない時期です。

 さっそく、S妻は去年お世話になった旅行社に見積もり依頼のファックスを入れました。去年と同じルート(ミルウォーキーへの寄り道はありませんが)、成田発シカゴ経由カンサス往復です。便名までUAのホームページでばっちり調べてファックスしました。そうしたら、なんと88,000円と言うではありませんか。去年の事を思うとちょっと高い。それも、去年は1ドル140円の時期でしたが、今年は110円を切っています。S妻は納得がいきません。おまけに猫の予約状況を調べておいてもらうよう頼んでおいたのに、「それは航空券を予約してからです。」と担当者は電話の向こうで言います。 同じ旅行社でも、担当者がはずれだと、こうも応対が悪いのかと、 内心プンプンです。だって、猫が乗れなければ、航空券の予約はしません。

 そこで、UAに直接電話をかけてみました。最近は正規の格安チケットを、航空会社は結構出しています。UAの応対に出てくれたオペレーターの方はとても感じが良く、ゴーユナイティッド14(つまり出発14日前までにチケットを購入する)という80,000円のチケットがあって、まだ空きがありますと言うのです。このチケットは出発日は変更出来ませんが、手数料を払えば帰りの便は変更可能という、安心なチケットです。S妻は喜んで、その場で即決しました。それから猫の輸送について調べて、追って電話をくれるということになりました。
20分ほどして、電話がかかって来ました。カンサス−シカゴ間の飛行機は小さくて、猫は4匹しか乗らない、そこに予約がすでに2匹入っているので、猫3匹は同時に乗れないとのことです。結局成田からシカゴまでは4人同じ飛行機で行って、シカゴーカンサス間は分かれて行くことになりました。 S妻とMちゃん組、S夫とNちゃん組に分かれ、なんと後の組はシカゴで6時間待ちという事になります。でも、何だかS夫とNちゃん組は楽しそう、いずれも参加2度目の彼らは、ゆとりがあるので、それならシカゴ見物を楽しんでやれ、と目論んでいるようです。ところが、S妻は実は内心、ちょっとびびっておりました。だって、海外旅行初めての(ごめんMちゃん、ばらしてしまいました。)Mちゃんを引率して、女二人、カンサス空港からホテルまでタクシーに乗らなければいけないのです。でも、ま良いか、カンサスは去年の感じからすると、程良い地方都市、治安は良さそうでしたから。

 と言うわけで、今年は9月早々に、航空券の準備を完了しました。良かった、もう少し遅ければ、日程をずらさなければならないところでした。

ホテルの予約
 去年のホテルの予約はとてもうまくいきました。CFAのアルマナックに出ていたショーホテルの案内にはなぜかファックス番号が出てませんでした。ですからショーホテルに電話をかけて(現地時間を考慮するのを忘れずにね!!)、「予約したいからファックス番号を教えて、」と言って、それからきっちり宿泊者名と日程を書いた物をファックスしたら、すぐに予約確認のファックスが送られて来たのです。

 今年もアルマナックには、ショーホテルのファックス番号は出てませんでした。でも、平気です。だってアルバムに去年のホテルのレシートがあるから、もう聞かなくてもわかるものねと強気です。ところが、ファックスを送っても、確認の返事が来ません、5日たっても来ないのです(去年は真夜中に送って、朝には返事が来てました。)。たまりかねたS妻は、意を決してホテルに電話しました。
 「予約はいってる?」「予約番号は?」「そんな返事貰ってないよ」「その名前の予約は、入ってません」「じゃあ、もう一度送るからファックス番号教えて」「何で、今この電話で予約しないの?」、
 だってだって、S妻は日本人、日本人の名前なんか言っても、あんたらにはわからんだろうが、、(とは言わなかった。)と思いつつ、「日本人なのよ、英語得意じゃないのよ。」と返事しました。やれやれ、それにファックス番号は予約センターのもので、S妻が先に送った番号とは違っていました。再度ファックスを送り直し、返事を待つこと2日間、それでもまた、予約確認の返事が来ないのよ。。。。。

 S妻は怒りました。もうプンプンです。怒った勢いで、「ええい、だったら口頭で予約を全部やってやるわい、」と再度挑戦です。がんばりました、最初オペレーターは4人一部屋かと思って、エクストラベッドの話をしようとします。いえ、4人で3部屋よ、と強調し、それぞれの名前をスペルで言って、3部屋分の予約番号をしっかり書き留めました。面白いのは、Mの発音です。実はS夫妻は、ファミリーネームにMMと綴るところがあるのですが、これがMだかNだか、日本人の発音はわかりにくい。マリー(結婚)のM、と確認の時に言うのです。昔、子供の頃電話局で電報を打つ時聞いた、火事の”カ”ネギの”ネ”って言う(?ホント?)、あれです。(そんなの知らないって???年がバレますね)

 さて、これでホテルの予約も出来たし、後はクオリファイショーに連れていく猫を出陳して、エントリーフォームを送れば完了です。(エントリーフォームは、クオリファイショーが終わるまでは、受け付けてもらえないのです。)

 ところが翌朝、またもやプンプンになる出来事が起こりました。今頃になって、予約確認のファックスが送られてきたのです。しかも、一番最初に送ったファックスへの返事でした。送ってから一週間以上も経っているのですよ。おまけに、予約を保証するために、クレジット番号を教えてね、とあります。もう、昨夜の時点で、S妻は口頭でそれも言ってあります。全くの2重予約で、別の予約番号まで振られてました。S妻は朝一番からタイプ打ちです。別の予約番号で、既に予約を入れたこと、なのでこの番号のものは解約する旨と、もちろん、何で予約の返事に一週間以上もかかるのよ、というイヤミ(のつもり)も付け加えてやりました。

さあ、エントリーです。
 今年のクオリファイショーは、大阪で開催されました。とても綺麗なホールで、おそらく通常は小規模なコンサートが開かれたりするだろうと思われるホールでした。だからホールの規定でたぶん飲食物持ち込み禁止なのでしょう。お弁当を食べたり、ジュースを呑んだりするのを、いちいちエントランスまで、出なければならない不便さはありましたが、やはり広々とした綺麗なホールは何にも増して嬉しいものでした。わが家からエントリーするメインクーンの女の子、スターも無事出陳することができ、ほっと一安心。ここで体調でも崩されたら、インターナショナルショーにエントリー出来なくなりますからね。去年までは、クオリファイショーはエントリーさえすれば良かったらしいのですが、今年からは、きちんと審査されなければならない事になったようでした。

 さて、無事クオリファイショーを終えたわが家のスターちゃん、さっそくエントリーです。エントリクラークはロングヘアーとショートヘアーと担当者が、それぞれ違います。通常のエントリーファームを書いて、郵便為替を同封してEMS で送りました。出陳料はたったの$42です。ゆったり過ごそうと思い、ダブルケージにグルーミングスペースをお願いして、それでも$92、日本での出陳料に比べるとはるかに安い。やはりキャットショーが市民権を得ているアメリカは良いですね。