【11月24日】

 早起きしてシャワーをあび,6時にCaronに空港まで送ってもらいました.[猫は成田で受け取ればいいんだね]と地上係員に確認しました.送料はキャリー1個が50ドルと格安でした.これがそもそも間違いだったことが後でわかりました.飛行機は小型のジェットで,これは他の小さな航空会社がUAの便として運行しているものなんだそうです.UAの直接運行でなかったことも,トラブルの原因でした.

 シカゴでの乗り換え時間はわずか45分.ゲートの日本人係員に「乗り継ぎの猫が到着したことを確認して下さい」とお願いしておきました.離陸直前に,アメリカ人の地上係員がやってきて「猫をチェックしてくれ」と言います.いったん飛行機の外へ降りました.飛行機の外の車には,猫のキャリーが4つありました.ふたつがうちので,子猫2匹とバンタローが入っていました.カーゴ係員から,水と餌をいつやったか,という質問を受け,じゃぁOKということで機内に戻りました.

 飛行機はシカゴを出発.私たちは離陸直前にバンタローたちを見たので,すっかり安心しきっていました.ところが,フライトアテンダントが「実は猫をこの飛行機には乗せなかった」との機長からの伝言を持ってきたんです.どうしてかというと「国際線に乗せる動物用キャリーには4面全部に空気穴が必要だ.あのキャリーには背面に空気穴がなかったので乗せることができなかった.別のキャリーに移し替えて,後の便で猫を送る」というのです.さっき飛行機の外で見たのに,あの子たちは置いてけぼりになったの?

↑猫が乗ってなくてとほほ,の図

 結局猫は,私たちが乗った便には乗っておらず,3時間後の便で成田に到着しました.それまでの間,成田空港内で食事をしながら待たなくてはなりませんでした.どうやらミルウォーキーのチェックインカウンターが「成田行きは国際便だ」ということに気が付かなかったのがそもそもの原因.50ドルというのが「国内線のペット料金」だということに気がつくべきでもありました.いや,もっと言えば,成田出発の時にUAの地上係員が,国際線のキャリーの形状をよく知らないまま乗せてしまって,私たちが「このキャリーでOK」と思ってしまったことも原因のひとつでした.

 しかし,この不手際に対するUAの対応はとても丁寧で,成田チェックインの際に気づかなかったこちらのミスと,ミルウォーキーでの出国ミスだと平謝りで、 一人1500円のミールクーポンと輸送費の追加なし,その上、移し替えた3個のキャリー(新品)まで無料でくれました.機内での免税品も20ドルまけてくれました.私たちは得したのかな?損したのかな?  猫が届いたので,動物検疫を受け,ここで健康診断書も見せました.「来年から猫も検疫期間が2週間かかるようになります.現在,そのための動物保管施設を建設中です」と言われました.来年からはショーにも行きにくくなります.

 タクシーに猫を乗せて,去勢アメショーを飼っているという運転手と話をしながら,家にだとりつきました.留守番猫たちは,ペットシッターさんと仲良くしてたようで,元気いっぱい.ショーでスリムな猫を見たせいか,ハナコとスセリがいやにころころに見えました.バンタローはキャリーから出してやると,早速いつものように,大好きなマグを追いかけ回し,うぐうぐ言っていました.