子猫達はリビングのドアの磨りガラスを通して、人の気配を感じ取っています。
そして、息を潜めて、今か今かと、ドアが開くのを待ち受ける。
でも、こちらもそれはお見通し、何とか逃がさず部屋に入ろうと、
ドアをそっと細く開け、体を斜めにして、体を滑り込ませようとします。

こら、ダメ、ダメ！　一頭を足で制止しても、その間に、もう一頭がすり抜けていく。
ああ、と悲鳴を上げて、その子を止めようとすると、
他の子達がそれ行けとばかりに、突進してきて、足の間をくぐり抜け、
もう、こうなれば、笑って駆けだして行く後ろ姿を見送るしかない。

体が思うままに動かせる、そんな成長の喜びを、子猫達は飛んだり跳ねたり、体中で表現しています。
身を低くして構え、一挙に飛びかかる、そんな空想の狩りを、それと知らずに、練習しています。

小さいながらも、もう、みんな一人前、そろそろ、この子達の成長記録も、終わる時が来たようです。
次回は、もう少し大きくなってから、ネット上での写真同窓会を致しましょう。
子猫達の成長記録をご覧下さった皆様、本当にありがとうございました。
(３月１8日　２００１年）