CFAインターナショナルキャットショー20052005年11月18-20日カリフォルニア州サンマテオ エキスポセンター 【前曰】 2004年は,私たちはインターナショナルキャットショーに参加しませんでした。動物検疫制度が変更されることが予告されており,その運用がどうなるのか準備をするべき夏から秋にかけて明らかでなかったからです。結局,マイクロチップの埋め込み,2回の狂犬病ワクチン接種,抗体検査,日本生まれの猫であれば抗体価が0.5U/mLであれば6ヶ月の観察期間を経なくても,帰国時に即日解放されることになりました。しかし,その準備は2004年には間に合いませんでした。 2005年はさて,2005年1月生まれのゾロでもインターナショナルキャットショーに出陳しようかと準備を進めました。まずはマイクロチップの埋め込み。動物検疫制度ではISO(国際標準規格)のマイクロチップを埋め込むことを求めています。このことが米国において面倒を引き起こすのですが,埋め込んだ時にはそんなことは思いもよりませんでした。太い針で首の後ろにマイクロチップが埋め込まれました。同じ日に,最初の狂犬病ワクチンを接種しました。2回目は30日以上経過してから接種。さらに数週間してから採血して検査機関に送りました。神奈川県に日本で唯一の検査機関があります。2週間ほどして抗体検査の結果が届きました。 小泉ディレクタ経由で,CFA本部のアイリーンからの問い合わせ。インターナショナルキャットショー会場で日本へ帰る猫のための健康診断を行うのですが,用意できるマイクロチップリーダーがISO規格のものを読めないと言う。何回かアイリーンとやりとりしましたが,CFA本部で日本人のためにISOリーダーを用意することはできない,とのこと。ディレクタと相談して,ジャパンリジョンでISOリーダーを購入することに。データーマース社のiMaxを3万5千円ほどで購入しました。私が会場に持っていきます。 今回のインターナショナルキャットショーは西海岸。サンフランシスコの南,サンマテオにあるエキスポセンターで開催されました。ホテルはフォスターシティーのクラウンプラザ。オンラインでCFA特別価格の部屋を予約。エントリーはロングヘアーのエントリークラークに小切手といっしょに郵送しました。ダブルケージにグルーミングスペース。飛行機はユナイテッド。航空運賃は安いのですが,イラク戦争〜ハリケーンカトリーナ以降高騰した原油価格のため,燃料特別付加金やあれこれで1人あたり2万円近く追加されました。 旅行中の猫の世話はNさんにお願いすることにしました。彼女とは米国からも携帯メールで連絡ができるので安心。とても助かります。子猫がいるので,この世話がたいへんだろうな…。 所定の期限内に成田空港の動物検疫所に輸入の申請をしました。ファックス。電話で話したら,輸出検疫の申請も同時にしてね,ということなので,これまたファックス送信。担当官からマイクロチップの埋め込みに関する獣医師の証明書をもらっておくように,と指示されました。書類を作って獣医にサインをしてもらって準備しました。あとは,猫の情報を書いたフォームAと,ワクチン接種と抗体の記録おフォームCを記入して持っていき,これに獣医師のサインと米国農務省によるエンドーズメントをもらえばいい。
【11月16日(水)】 Nさんの車で成田空港に向かいました。まず向かったのは第1ターミナルの動物検疫所。マイクロチップの番号を確認し猫の健康チェックをしてもらい,書類を精査され,輸出検疫証明書が発行されました。輸出許可の書類もいただき,これで出国の準備が整いました。 札幌からゾロの同胎のジロ君を連れて参加のTさんと合流し,ユナイテッドのカウンターへ。猫の運賃は2万円弱。猫と荷物を預けてから軽く食事をし,搭乗口に向かいました。飛行機は少々揺れたものの,ワインやビールを飲んで,食事をして,仮眠を取って,サンフランシスコ国際空港に到着しました。 猫は荷物のターンテーブルの向こうのあたりから出てくる,というのですが,なかなか運ばれてきません。しばらく待っていると,屈強な係員が2頭を連れてきました。動植物検疫のカウンターへ2頭を連れて行き,輸出検疫証明書を担当官に見せました。書類を見ただけで検疫OK。書類はオリジナルとコピーがそのまま手元に残りました。 フォスターシティーのクラウンプラザまでは,客引きをしていた白タクのにーちゃんのちょっと大きめのワゴン車で20分ほど。ホテルにチェックインしたのが,まだ1時前。西海岸は近い,と感じる瞬間です。ゾロにテントを組み立ててやって,水と缶詰を与えました。客室の椅子を移動して大きなカマボコ型テントのスペースを作りました。 私たちはお腹が空いてきたので,レストランのカフェでサンドウィッチの昼食。これが…ポテト山盛りで食べきれない。アメリカに来たからには,日本ではご禁制の[アメリカンビーフ]を食べなくては。ビーフステーキサンドウィッチ!噛みごたえのあるビーフでした。 まずは3人でフォスターシティーを探検。フリーウェイをホテルの東側の橋から超えて,市役所や警察署,消防署のあるエリアへ。ジュースを飲んでしばらく歩くも,買い物をするような場所はなく,みつけたのは会員制のホームセンター。入り口で会員カードを持ってないと入場だめ,と。相当歩いたのですが,ホテルに戻ることに。 ではホテルの西側に行ってみよう,と歩けば,そこは巨大なショッピングモール。ペットショップやホームセンター,レストランも。水やジュース,日本ではまだご禁制のビーフジャーキーも買ってほくほく。夕食は,ホテル近くのHarry’s Hofbrauへ。ここは店の表に巨大なターキーを白熱電球で加熱して脂がたらたらと落ちているディスプレイ。中にはいると,そこはカフェ方式のお店。私はターキーのウィングにライス,その上から味の薄いソースをたっぷりかけられました。ビールはでっかいドラフトのクァーズ。 ホテルの部屋には,LANのコンセントがあり,パソコンが接続できます。時々ブラウザにホテルの案内が出るのが難点ですけれど,無料なのがよろしい。早速,日本のNさんの携帯にメールしてみました。
【11月17日(木)】 美智枝はブリードアウェアネスセミナーに出席。食事付き。ロングの参加者は3人だったそうな。クラブのファーストショーにジャッジで呼んだベッキー・オランドー(オーランドではない)も講師のひとり。ベッキーに弟子入りした美智枝でした。 カフェでTさんと食事をして,ロビーに行くと小泉ディレクタ御一行様が朝早い到着。まだチェックインできないらしく,ぶらぶらしています。私たちはホテルのエアポートシャトルバスでサンフランシスコ国際空港へ。空港からダウンタウンへは便利なバート(一部地下鉄)で。バート乗り場は国際線ターミナルすぐ。この切符を買うのがちょっと難しい。目的地までの料金をまず調べて,4ドル75セントなら,5ドル札を入れて,ボタンで25セント引き算して4ドル75セントを表示させ,発券させます。 サンフランシスコ市の繁華街,パウエルストリートで下車すると,そこはサンフランシスコ名物のケーブルカーの乗り場。早速2人分の乗車券を買って,ケーブルカーに乗り込みます。目指すはフィッシャーマンズワーフ。でもケーブルカーは満員では?ケーブルカーは開放型の車両。木の長いすに座って列車から横を見るようになっています。満員なのに,おじさんはステップに立って,棒につかまって乗れ,という。えー,恐い!すれ違う時にぶつかりそう。しっかり持って坂を登ります。 サンフランシスコは坂の町。坂の上にはきれいな住宅も。途中,中華街では漢字がたくさん書いてありました。このケーブルカー,廃止の議論もあったそうですが,保存され,サンフランシスコの名物に。サンフランシスコ市内では,観光用のケーブルカーのほか,トロリーバス,路面電車,バスなどが走っていて,これらをうまく使うと便利そうです。 途中で下車する人がいたので,私とTさんはやっと座ることが出来ました。下りになると前にいるケーブルカーに急接近。いったいケーブルカーというのはどういう仕組みになっているのかしら。それぞれが異なる動きをしています。海が見えてきて,あれに見えるはアルカトラス島か。昔,凶悪犯が入ったという刑務所があった島です。 終点で下車して,ちょっと歩いてフィッシャーマンズワーフへ。有名なカニの看板の前で記念写真。何をしようかとそこらを見れば[日本語]と書いたチケット売り場。サンフランシスコ湾観光のクルーズ船だそうです。日本語の案内もあるというので,早速チケットを買って並びます。窓口で[マンダリン?]と言うので[ジャパニーズ]とこたえます。中国語の事をマンダリンと言うらしい。 乗船すると,トランシーバーのようなものとヘッドセットをもらい,日本語のチャンネルにあわせます。この日本語の案内が秀逸。カリフォルニア,サンフランシスコの歴史,ゴールデンゲートブリッジ,アルカトラス島,地震災害,山林火災,さまざまな観光案内が山盛り。途中で船長が[船内のカフェでホットドッグや飲み物を買ってね]と余計なアナウンスをするのがご愛敬。途中,イルカが泳いでいるのが見えました。 実は2004年に仕事でサンフランシスコに来た時,食事付きのベイクルーズをしたのですが,このような日本語の観光案内がなかったので,ただゴールデンゲートブリッジを見て,あぁこれだぁと思っただけでした。今回の日本語の案内はよくできていて,あらくれどもが酒場で酔っぱらい,船に売り飛ばされて働かされる,中国からの移民が長い間入国を認められずに苦労した話,など,歴史を感じました。 下船してピア39へ。ここはおみやげ屋さんやレストランが集まったフィッシャーマンズワーフの名所。何頭ものシーライオンが海の上に見られることでも有名です。奥の広場では大道芸人のおじさん,犬を連れていて,楽しいショーを見せてくれます。 昼食は丸いパンをえぐった中に入ったクラムチャウダーにサラダ,それにコカコーラ。 ここからフェリーターミナルまで路面電車で移動。路面電車は海岸沿いを西に走ります。フェリーターミナルは新しいビルで,中には色々なマーケットが。野菜,キノコ,肉,サカナなどの生鮮食料品からオリーブオイルや民芸品を売る店,カフェに本屋もあって,けっこうにぎわっています。サツマオレンジとは…温州ミカンのこと エノキ シイタケは,日本語の名前がそのまま英語になっていました。フェリー乗り場のほうへ足を運ぶと,クラリネットを吹いているおじさん。譜面台をのぞき込み,楽譜をTさんと一緒に読んで,おじさんのクラリネットといっしょにHm-…。 セブンイレブンをひやかし,ドラッグストアでシャンプーを買って,またバートに乗って帰ります。バートの1車両に2台の監視カメラがあり,車内の様子は常時監視されているようです。バートはサンフランシスコ市内は地下を走り,郊外から空港は高架を走ります。ホテルのシャトルバスを降りたあたりに,ホテルに通じる無料の電話があったので,これでシャトルバス来てね,と連絡しました。バスは私たちを拾い,国内線ターミナルでゲーリー・ビーチジャッジや猫を連れた出陳者を拾って,ホテルに戻ってきました。 Tさんはショッピングモールのターゲットストアでチョコレートを購入。その帰りの足でステーキハウスBlack Angusへ。Tさんはエビやジャガイモの皮,スパイシーなフライドチキンの盛り合わせ。私はプライムリブ1/2ポンド。ビールが山盛り…泡はほとんどなく,これでいいのかよぉ,と思う私でありました。 部屋にたどりつくと美智枝のスクールはおわっていました。 ゾロの餌にアリがたかっていました。どうも部屋の隅にアリの巣があるらしい。たくさんのアリが行列して,ゾロがこぼした缶詰餌に群がっています。こぼれた餌をひろいましたが,それでもアリがやってくるので,テントの位置を変えました。 木曜の夜はホテルのパブでカラオケをやっているというので,1杯だけ飲みに行きました。おやなつかしい[ナチュラルウーマン]を上手に歌うおねーちゃんが。でもアレンジが私の知っているキャロル・キングのとは違う。アレサ・フランクリンの歌で有名になったバージョンらしい。キャロルのナチュラルウーマンが入ったアルバム[タペストリー]は1971年のリリース。アレサのは1967年のアルバムでリリースですから,キャロルが自作曲を逆カバーというところか。
【11月18日(金)ショー1日目】 朝はカップ麺。日本から持ってきた湯沸かし器でお湯をわかしました。2003年に購入したセラミックヒーター投げ込み式の湯沸かし器は,2回使ったところで壊れてしまいました。新たに買ったのはアルミ弁当箱のような代物。しっかりしていて重いけれど,お湯はたっぷり沸きました。 7時のシャトルバス(ホテルの小さなバス)でキャットショー会場へ。このシャトルバスには,帰りに行列ができることに。もう少し大きなバスをチャーターしてくれればいいのに。 会場は倉庫のような感じのところ。猫グッズのお店は,出店数を制限したのかそれほど多くはありませんでした。早速受付セクションで封筒を受け取り,中の指示書きを見ます。帰国のための猫の健康診断は9時半から,とあります。猫砂配布セクション横で,とありました。ゾロのケージをセットして入れると早速リラックスしたゾロはケージの中から会場をふんふんと眺めます。 9時過ぎに獣医のドナと会いました。アナウンスブースに行って猫の健康診断について日本語でアナウンス。 何頭健康診断に来るのか不安。ドナに日本から持ってきたISO仕様のリーダーを見せて使い方を教えました。まずはゾロから。体温を測り,マイクロチップを読んで,必要書類に記入していきます。途中でキャロルが来て集金してくれました。100ドル。ちょっと高いですね。日本を出るときの出国検疫証明書がすべてのワクチンの証明書として使えます。これに猫の詳細を書いたフォームAと,ワクチン記録を記載したフォームCがあればOK。ドナがサインをしてUSDA-APHIS-VSでエンドーズメントをもらってくれます。どうも国際空港の近くにAPHISのオフィスがあるらしい。 何人かの出陳者はフォームAとCを用意してきておらず,私が前もってコピーしてきてあったフォームに必要事項を書いてもらいました。これでOK。 さて審査開始。今日は3リングで審査がありました。ゾロ2つのリングでベストブリード もうひとつはセカンドブリードと出だし好調。うにゃうにゃ文句を言うのはいつものこと。会場は広く,ゾロを持って歩くのはたいへん。ファイナルにも入りました。 昼過ぎにドナがエンドーズメントが終わった書類を持ってきてくれ,またまたアナウンスブースに行って日本語でアナウンス。ドナはグランドのバーミーズを出陳しているブリーダーでもあります。 ショーは終了し,シャトルにぎゅうぎゅうに詰め込まれてホテルに戻って,さて夕食。夜はタクシーでサンマテオ市街のイタリアレストランCapelliniに行って,これはおいしいイタリア料理。細いスパゲッティーが絶品。デザートもいただき,満足しました。問題はここから。待てど暮らせど,呼んでもらったタクシーが来ない。ホテルから乗ったタクシー会社に電話してもらったのですが。外はけっこう寒くなってきました。30分以上待ったでしょうか。仕方なく,レストランで手配できるタクシーを呼んでもらい,ホテルに戻ることが出来ました。
【11月19日(土)ショー2日目】 ゾロはふたつの審査。ゾロ セカンドとサードブリード。ここまでパッチの女の子とブリードポイントが同点で1位を争っています。女の子と競うのは,バンタローの時を思い出します。あの時は,チャンピオンの女の子が強くて…驚きました。 おみやげを買ったり,アジリティー(猫の障害物競走)を見たり。アジリティーでは障害物を飛ぶのがいちばん難しそう。障害物をまわってしまう猫もいて,長毛にはちょっと難しいかも。 またまた混んだシャトルバスに乗ってホテルに帰ってきました。 さて,今晩はどこで食べよう。食べることばかり考えています。ホテルから向こうに見える建物は何だろう,お店かもしれない,と行ってみたら,そこはメキシカンレストランEel Torito。メキシコ料理はよくわからないなぁ,と思いながら注文。味付けが甘かったり,チリで辛かったり。飲み物は…コロナビール。ビール瓶にレモンを突っ込んでラッパ飲みするんです。ビールといっても,無色透明。これは面白い。ジャッジがふたりとなりの席に来て[おいしいですか]と日本語で聞いてきました。アメリカに来て思うのは,3人で2人前注文するとちょうどいいということ。とにかく量が多いので,食べきれないのが困ります。 ホテルのナイトクラブでジントニック。 ゾロは放してやると洗面台のシンクに入り込んでいい調子。まるで洗面器に入るのが大好きのパパのいとこのミカド君のよう。テレビの上にあがったり,あちこち探検して遊びます。
【11月20日(日) ショー最終日】 朝はレストランのカフェでたらふく食べました。カリカリベーコン,ヨーグルト,絞りたてのオレンジジュース。気合いを入れて会場へ向かいました。 ゾロ 最後のリングでベストブリードを獲得。チャンピオンシップメインクーンの1位となりました。HIMEDARUMA初の快挙。パパもなしえなかったベストメインクーンの誕生です。 ちょっと会場の外へ出て,サンマテオの街のはずれをTさんと歩きました。サンマテオの中心街はもっと北のほうで,競馬場のあるエキスポセンター付近は田舎という感じ。会場からカルトレインの線路を横切って西へ歩くと大きな道路。その向こう正面に教会があり,そこまでが参道のようなちょっとしたお店の並びになっています。でも日曜日。ほとんどの店が閉まっていました。 店頭に小さなリンゴを置いた店が。小さなスーパー風。お肉も置いています。おじさんがひとつ食べていけ,というのでそのままかじってみました。帰りにTさんはいくつかリンゴを買って会場に戻りました。中華料理店が何軒か。漢字の意味が分かるのが面白い。グーグルアースによるとこのあたりにファーマシーや日本食材店があると書いてあったのですが,ファーマシーは小さな雑貨屋みたいで,日本…??そこには99セントショップのようなものが。グーグルアースの情報も古いのかしら。 Nさんに頼まれていた折りたたみ式のキャリーを買ったり,ショッピング。その間に,ベストオブザベストの大きなリングの設営がはじまりました。さぁ席取りをしなくちゃ。日本からの観客のみなさん,最前列にすでに席取り。いまかいまかと待っています。盛装したジャッジたちが各クラスのベストの猫を紹介。その前に,日本からジュニアショーマンシップに参加して,ベストジュニアに選ばれたMさんが紹介されて拍手喝采。 さて,ゾロの出番。ちょっといやいやしたので,ケージの前でヴィッキーがちょっと見せただけで終わって残念でした。それでも大きなブリードロゼットをもらい満足のゾロです。キツン,チャンピオンシップ,プレミアシップの長短のベストが紹介され,このなかからベストオブザベストが選ばれます。 選ばれたのはブラックのエキゾチック。この子はヨーロッパから参加の子です。CFAインターナショナルキャットショーの歴史の中で,米国以外から参加した猫がベストオブザベストに選ばれたのははじめてだそうです。素晴らしい。ほんとうにインターナショナルキャットショーですねぇ。 またまた帰りのシャトルバス満員。これだけはなんとかしてほしい。来年は大きなバスをお願い。 夜はジャパンリジョンの面々とステーキハウス。こうやってみるとたくさんの日本人が出陳に,観光に来ていたことがわかりました。 【11月21日(月)】 朝,チェックアウトしてサンフランシスコ国際空港へシャトルバスで向かいます。あれこれ買って,スーツケースがひとつ増えました。実はスーツケースの中に空の小さなスーツケースをもうひとつ入れてきていたのです。 UAチェックインカウンターは長蛇の列。ゾロの運賃は84ドル。ほんとうなのかしら。日本からは2万円だったのに。半額だ。猫キャリーの保安検査を受けて,ゾロは運ばれていきました。 靴を脱いで,パソコンを出して,ゲートでセキュリティーチェックを受けて,朝食。中華風,日本風のお店もあって,ちょっと空港はいい感じです。免税店でおみやげを買い増した。チョコレートが定番か。サーモンジャーキーやポークジャーキーがありましたが,さすがにビーフジャーキーは輸入再開前だったこともあり,まったくありませんでした。 実は2004年,サンフランシスコに仕事で来たときに,おみやげにビーフジャーキーを買ったのですが(免税店で売っていたので),成田空港で取り上げられてしまいました。BSE問題で米国からの牛肉,牛肉製品は輸入禁止だったのを忘れていました。 飛行機は満席。それでも飲んだくれながら映画を4本観てしまいました。 【11月22日(火)】 メールでNさんがお迎えに来てくれるというので,お言葉に甘えることにしました。 飛行機は順調に飛んで定刻よりちょっと早く到着。猫と猫の書類を税関前の動物検疫カウンターで見せて,書類と猫は別に運ばれていきます。税関で猫の書類に判子をもらってゲートを抜けるとNさんが待っていました。いっしょに動物検疫所に行き,ふたたびゾロと対面。書類を係官(獣医)に見せます。マイクロチップの番号を確認して,入国検疫証明書を発行してもらいます。犬がいっぱいやってきたので,事務所にゾロは移動。書類は全部揃っていて,即時解放となりました。Tさんは札幌便に乗り継ぎ。第2ターミナルに向かいます。 Nさんの車で我が家に帰ってみれば,子猫たちは成長し,ぴょんぴょん飛び回り,ゾロのパパのブーは喜んで人間の肩に飛び乗ってきます。また日常が戻ってきました。Nさんにおみやげを渡して,猫の世話のお礼を言いました。翌日が勤労感謝の日でお休みだったのは助かりました。ゆっくり時差調整ができました。 今回のインターナショナルキャットショー参加は,新しい動物輸入検疫制度をいかにクリアするかという手続きを試すためのものでした。帰国日から逆算して,いつまでに何をしなくてはいけないかをしっかりと考えておかなくてはなりません。CFAジャパンリジョンサイトのWhat’s Newでみなさんに何度か輸入検疫制度と必要書類についてお知らせしました。日本国内で抗体検査ができるようになったことが,この制度をつかって日本で繁殖された猫が米国のショーに参加することを可能にしたと言ってもいいでしょう。猫の血清を冷凍状態で海外の検査機関に送るのはけっこうたいへんらしいです。 健康診断をアレンジしてくれたCFA本部のアイリーンと獣医のドナ,ジャパンリジョンでISO規格マイクロチップリーダー購入いただいた小泉ディレクターに感謝いたします。 追記>>検疫手順の要約> 生後90日以上の猫にマイクロチップを埋め込む(獣医師の証明書要)。マイクロチップ埋め込み後の第1回の狂犬病ワクチン接種。30日以上してから2回目のワクチン接種。その後,採血して抗体価を測定。抗体価が0.5U/ml以上であれば,採血の日から180日後より日本に入国しても即日解放(米国生まれの猫の場合)。日本で生まれ育った猫をインターナショナルキャットショーに連れてきてそのまま連れ帰る場合には180日は不要。 日本から来た猫が日本に帰る場合の書類。(1)出国の際の輸出検疫証明書(ワクチンの記録がある),(2)抗体検査の証明書,(3)輸入許可証,(4)獣医師による健康証明書と米国農務省のエンドーズメント(動物検疫所の書式AおよびC)。 |