あれ、な〜に?
往路
(11月21日)
出発の朝
さて、いよいよヒューストンに向けて出発です。昨日しっかりシャンプーして、ブーの準備はKO。いざという時のために、シャンプーセットに海外仕様のドライヤーも持参しますが、慣れない異国でブーに負担はかけたくありません。出来るなら、パウダーを入れる位でショーに出せればと、長いフライト時間中に、キャリーの中でウンチ、オシッコまみれにならないかと、心配です。本猫はこれから何が起こるかを知る由もなく、いつも通り、朝のお楽しみ缶詰をあっという間に平らげて、ご満悦。猫じゃらしで遊ばせ、走らせて、ウンチクン誘導を試みました。そしたら、なんと思うつぼで、さっそく良いウンチをしてくれました。おお、良かった。素晴らしい。これでちょっとだけ安心です。

お出かけ前に、近くのコンビニに行って、検疫中のブーの色々の荷物を係留施設へと発送。そうこうする間に、Fママがお迎えに来てくれました。猫がいるから空港まで車で送ってあげるわ、と申しでてくれていたのです。今年もわざわざありがとうございます。感謝!m(_ _)m

東京国際空港
成田空港は、でっかいクリスマスツリーとサンタ人形がいて、もうすっかりクリスマスの雰囲気でした。




まずは、出国時のブーの健康診断です。空港内の検疫所は以前は到着ロビーの向こうにあったのですが、場所から移動していて、少し迷いました。2階のスタッフ・オンリーのドアを開けて入って行かねばならず、そのドアには何の表示もないので、とても分かりにくい所でしたが、総合案内で聞いて何とかたどり着きました。さっそく書類を書いて、獣医さんの健康診断を受け、検疫を受け取りました。綺麗にグルーミングされたブーに、獣医さんは、大きくて、見事な猫ですねと、誉め言葉をくれました。親バカと分かっていても、嬉しくてニコニコ顔になってしまいます。健康診断済みのタグをキャリーにつけてもらって、出国の検疫完了。

今回の航空券はE-チケットというシステム、旅行社から送られてくる日程評と予約番号だけで、それがいわば航空券引換証の役目を果たし、事前に航空券の受け渡しはないシステでした。チェックインと同時に行きの搭乗券と帰りの航空券が手渡されます。猫の送料の高い事といったら、超過荷物2個分の計算となり、44000円です。噂には聞いていましたが、ここまで高いとは、一昨年は2万円代だったと思うのですが。帰りの送料は分かりませんが、これでは人間が往復するのより高そうです。荷物検査の厳しさにも驚きました。まあ、中身を見せて終わりなので、時間がかかるだけではありますが、みなさん、もれなく鞄を開けられて検査されました。うまくパッキングしてないと、ちょっと恥ずかしいかも。夫は自信を持って荷物検査をパスするつもりでおりました。でも、見事ハサミでひっかかりました。それも機内持ち込みデーパックのポケットの中のポケットに何時だったかのショーで持参したハサミが入りぱなしになっていたのに、本人さえ忘れていて、気づかない。ポケットそのものがわかりにくい所にあって、X-線に通せばハサミが見えるのに、どう調べてもハサミは見つからない。ハッとそのポケットを思い出すまで、大汗かいての騒動でした。

出国、ゲートへ
私たちの飛行機は14時発、まだ時間があったので、向こうでアメリカで帰国検疫のための健康診断をしていただく獣医さんやお世話になる方々にと思い、ちょっとした日本土産を買い、軽くおうどんを食べて腹ごしらえ。出国ロビーで出国カードを書こうとして、「あれれ?いつもと書式が違うなあ、それに、だれも出国カード持ってない、、、」と思ったら、張り紙がありました。もう日本人は出国カードは書かなくて良いそうです。2年ぶりの海外旅行、ちょっと勝手がちがうぞ〜。
ノースウエストのゲートは空港建物のずいぶん外れたところにあります。そこまでの距離の長い事といったら、これはかなり時間の余裕を見ていなければなりませんね。途中免税店でバーボンの小さな瓶を一本買いました。時差でけっこう夜中にパカーッと目が覚めたりするから、その時の寝付きを良くするためとの思いつきです。でも、免税店といっても、あんまり安くない。最近は街中にお酒の安売り店が沢山ありますから。ゲートが沢山の人々でごった返していました。何人かの猫関係の知り合いとも出くわしました。丁度隣のゲートがデトロイト行き、今回はデトロイト経由でヒューストンに行かれる方と、私たちの様にミネアポリス経由が半々くらいかな?

搭乗、ミネアポリスへ向けて
飛行機はとっても込んでいました。何か書類の不備と病気のせいで搭乗を拒否された人が数名いるらしい。昨年のテロのせいなのか、厳格な部分があるようです。私たちの席は窓際3人席の2つ、トイレに立つときなんぞに、遠慮でイヤだなあと思っていたら、運よく通路側の1席は空席のままでした。乗せて貰えなかった方の席だったのかな?滑走路も込んでいるらしく、飛行機が実際に離陸したのは、予定時刻を1時間も過ぎてからでした。でも、約12時間のフライト、アナウンスによると、ほぼ予定時刻にミネアポリスに到着するそうです。ミネアポリスの天候は小雪だそうで、今年も寒そうだな。

ミネアポリス乗り換えヒューストン
ビールを飲んで機内食を食べて、一眠りして、文庫本を一冊読み上げ、もう一眠りして、朝ご飯(?)を食べたら、ミネアポリス到着です。途中でアイスクリーが出たのが嬉しかった。美味しいイチゴアイスでした。

荷物を受け取り、入国審査。猫は自動的にトランジットされミネアポリスでは書類を見せるだけです。そして、またまた手荷物検査。機内持ち込みバックは開けられてチェック。大した物入ってないから良いけれど、そのために並んで待つのがめんどくさい。ヒューストン行きのゲートを確認して、乗り継ぎ時間は3時間くらいあるので、お店を散策。私にすれば時間の感覚がさっぱりわからないけれど、現地時間はお昼時、カフェテリアみたいな所はけっこう込み合っていました。ミネアポリス空港はけっこう沢山のお土産ものやさんがあります。犬猫グッズを売っている可愛いお店も。今夜ブーを遊ばせてやるため玩具、キャットダンサーをそこで買いました。ちゃっちい段ボールの切れっ端みたいなのが付いたワイヤーの玩具なんですが、うちの子達はこの玩具が大好きなんです。


買ったキャットダンサーを眺める筆者、
ミネアポリス空港、ヒューストン行きゲートにて

ゲートの窓際の席に座って、ブーのキャリーが運ばれて来るのが見えないかなと、外を眺めます。建物内は暖房されているからわからないけど、窓の外はほんの少し小雪がちらつく曇り空。荷物の積み替え等の作業をなさっている方々は、しっかりした防寒着に、防寒帽子、耳宛もしています。寒そう。ブーはどこにいるのかな?とちょいっと気がかり。早くヒューストンに着いて抱っこしてやりたいです。

ミネアポリス、ヒューストン間は約3時間のフライト、飛行機は南に飛んで、小雪、零下のミネアポリスから、南国(?)ヒューストンへ向かいます。飛行機に乗るときに、心配でたまらない夫は「猫を連れているのだけれど、乗っているかしら?」とフライトアテンダントのお兄さんに確認しました。すると、彼は、「おお!ブルドーザーの事かい?彼は乗ってるよ〜、後で係りの物が確認書を持って行くから」と言ってくれました。彼は、ジュースを配ってくれる時も一言、「なんであんたの猫はブルドーザーなんだい?」と笑いながら問いかけてきます。余程、ブーの名前が面白くてお気に召したようです。何でと言われてもね〜、思いつき、強そうな名前が良かっただけ。彼の質問に笑ってごまかす夫でした。

ヒューストン到着
やっとこさヒューストン到着。荷物受け取りフロアの係りの人に猫が入ってくるドアを聞いて、待ち受けます。ドアが開いてブーのキャリーが運ばれて来ました。急いで駆け寄る私たちに、偶然同じ飛行機に乗り合わせていた前日本リジョンディレクターのYTさん、シンガポールから搭乗していたシンガポールキャットクラブの方も来てくださって、キャリーの中をのぞき込みます。やはり、猫を心配して下さる思いは同じなんだと、感謝。「ああ良かったね〜」と共に喜んでくれました。さっそくトイレチェック。少し入れておいたドライフードと、猫砂をキャリーの中に散らかして、ブーは、私たちに向かってキャリーの中で立ち上がり、ウニャーと文句言いたげです。散らかしている割には、オシッコもウンチもしていませんでした。良かった、これならグルーミングはパウダーだけで済みそうです。

タクシーに乗ってホテルへ
重い荷物とブーのキャリーを運び、タクシー乗り場に向かいます。ダウンタウンと空港を結ぶシャトルバスもあるらしいけれど、ショー案内をみれば、かなりの金額です。だったらと、二人で猫もいるからと、当初からタクシーに乗るつもりでした。建物の外に出ると、ヒューストンは暖かい。ちょうど西日が差して、冬の上着を着ている私たちには汗ばむ程です。多分、気温は20度は超えているのではないでしょうか。タクシー乗り場のブースに詰めているお姉さんにお願いして、タクシーを呼んでもらいます。

5分ほどでタクシーが来て、ダウンタウン、ダブルツリーホテルへ。わざわざダウンタウン?と確認することろを思うと、他にもダブルツリーホテルがあるのかな?空港からダウンタウンまではかなりの距離に思えました。タクシー代は$50位、途中有料道路も通ったようでしたが、よく分からない。ドライバーは$1くらい払っていたみたいです。外の風景は、だだっ広い平地だな〜という印象。植林かと思える、そんなに大きくない常緑樹の林があり、ぽつんぽつんとお家が点在、その木々は若い松のようです。まつぼっくりみたいなの付いているのが遠目にも見えます。でも、立ち姿はスギみたいに真っ直ぐです。そんな風景の先にダウンタウンが見えて来ました。真っ直ぐ前方へと伸びたハイウェー、広々とした平坦な大地が低く広がり、青空が視界の2/3くらいを占めています。そんな視野のど真ん中に、高層ビル群が、一塊り、少し霞んだ感じで見えて来ました。何にもない荒涼とした大地と、とても近代的な高層ビル群のコントラストがとても不思議な感じです。日本にはない風景に、これがテキサス、ヒューストンかと、改めて実感しました。

タクシーはハイウェーからダウンタウンに入り、無事ホテル到着。さっそく部屋に入って、とりあえずブーを解放してやりました。ブーはキャリーからウニャーと言って出てきて、一旦前脚を突っ張って伸び伸び。それから、尻尾を高く掲げて、部屋の中を探検です。相変わらずのノー天気さ。ベッドに飛び上がり、ソファーの背もたれの匂いを嗅いで、なにやら確認。水の匂いを感じるのか、バスルームを覗いて興味津々です。こういう所はメインクーンですね。あっという間にバスタブに入り込んで寝そべってご満悦。乾いているからいいけれど、濡れているときにはやらないでよね。偉かったねブー。とりあえず無事到着だよ。


ショーホテル車寄せ


おっ、なかなか座り心地の良いチェアだなぁ。。。


ブーはお水の気配があるところが、気になるみたいです。

晩ご飯を食べて、早々におやすみなさい。
ホテルの部屋で一息つくと猛烈にお腹が空いて来ました。ミネアポリスで昼食時だったけれど、最後に食べた朝ご飯(多分)機内食がまだお腹に残っている感じで、何も食べなかったから、かなりの時間食事はしてないはず。まだ6時だから夕飯には早いけど、ホテルのレストランが込まないうちに食べてしまおうと、いそいそ出かけました。ショットバーがあるラウンジと、グリルレストランがあります。ちゃんと食事がしたくて、グリルの方へ行きました。(後で気が付いたのですが、ラウンジもグリルも実はメニューは同じです。ガック) 。

夫はリブロースステーキを頼んだけれど、あいにく本日品切れということで、ニューヨークカットステーキに変更、私はシーフードなんちゃらを頼みました。シーフードなんちゃらは、まずくはないんだけれど、ことさら美味しいというのでもない、何とも言い難い代物でした。鮭もホタテのエビも入っているのだけれど、マッシュポテトにベーコンを混ぜたのをべったり皿に広げ、その上に原型を留めない風に賽の目に切り、ソテーしたシーフードが入ったホワイトソース状のものがデロリとかかって、なんともまあ、繊細さに欠ける料理。味は悪くないけど、何もここまで素材を一つにまとめ、均一の味にまぜくってしまわなくても良いだろうに。そこそこ食べたら飽きてしまう味でした。夫の頼んだステーキはなかなか美味しそう。程良くグリルされ、油がしたたりおちて、焼き加減もグッド。シンプルなお肉の味がなかなか良いです。

とまあ、お腹を満たして、部屋に帰りウイスキーを舐めながら、テレビをみながら、ブーを玩具であそばせながら、くつろいでいたら、苦強烈な眠気がおそって来ました。時間はまさ8時位ですが、ブーをペットシェルターの入れて、とりあえず一眠りする事にしました。お休みなさい。


ブーをペットシェルターに片づけてお休みなさい。

 



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