どれどれ、どのおやつくれるの?
帰路
(11月25〜26日)
タクシーで空港へ
荷物をまとめ、ホテルのロビーで待つことしばし、昨日のタクシードライバーのお兄ちゃんが現れました。けっこうおしゃべりしながらに昨日ガレリアまで行ったというのに、お互いに顔を覚えてないのには笑えます。お客とドライバーの関係って、背中越しにお話する事になるから、顔は乗り降りのほんの一瞬しか見会わせていないものですね。お互いにメモと名刺をみせながら、ああ、あなただったのねと確認しあうのが、なんだかとっても可笑しかったです。

まだ7時前だというのに、ハイウェーの反対車線が渋滞なのには驚きました。人気の少ないヒューストンと思っていたけれど、実は大都会なんですねえ。日本並みの渋滞で、道理で初日に獣医さんが遅れてきたはずだと、納得しました。ヒューストンはダウンタウンだけじゃない、ガレリアも含め、他にも2〜3の地区を持つ、広大な範囲に広がったメトロポリスなんだと実感。ガレリアへのドライブ中に、メトロポリス・ヒューストンという大きな表示看板があった事を改めて思い出しました。

ちょっとだけ人助け
空港のチェックインでちょっとした人助けをする事になりました。ある日本に猫を連れ帰る方が、猫を乗せてもらえず、困っているところに出くわしてしまったのです。私たちとは異なるルートで帰国予定で、最終の飛行機はノースウエストだから猫は問題ないはずなのに、ドメスティックなフライトが、コンチネンタルの提携便で猫は乗せないと言われ、困り果てていました。ノースウエストで直に予約して、猫の事はさんざん確認なさったとのこと、けっこうドメスティック便は、提携他社を使う事があるので、こんなとんでもないことになったりするんですね。成田到着時刻はほとんど同じということで、私たちが預かって持ち帰る事になりました。持ち帰ると言っても、実際に猫を運ぶのは飛行機だから、ちょっと受け取りに立ち会う位の事、大した手間ではありません。最初ちょっと面食らったけど、お役に立てて良かった。そんなやりとりをチェックインカウンターでやっていて、費用の話になると、カウンターのお兄ちゃんは、ペットは一頭$80だと言います。「それは国内料金でしょ、インターナショナルフライトだよ、」と確認を求めると、おおそうかと、コンピュータをチェック、それでも国際ペット料金の項目を彼は見つけられなかったみたいです。そして、$80以外にはペットの事は何もないから、$80だよと言って、ペットのチェックインも完了。あらら、これはとってもラッキー。確か2年前は$200位だったと思うんだけどな。結局、その値段でブーと預かった猫は帰国、追加料金を徴収されることはありませんでした。行きの44000円とはえらい違いだなあ。

アメリカでの荷物検査は厳しい!
ゲートの入る時の荷物検査で、列ができていました。パスポートの写真部分は見せなければならないわ、荷物は例によって開けられるわ。生まれて初めて、荷物検査で引っかかってしまいました。何か小さな金属がある、開けて良いかと、担当官、どうぞと、何の気なしにバックを自分で開けようしたら、ダメと厳しく制止されてしまいました。自分で隠す可能性があるからでしょう。ハサミや剃刀はないかと聞かれ、何だろ?と自分でも分からない。爪切りがあったかも、とつぶやく私に、担当官は迷わず、いくつかあるポーチの中から一つを引っ張り出して中身をチェック。荷物のどの位置かもちゃんと目星がついていたみたいで、直ぐに爪切りを発見。それポーチから引っ張り出して、他の人に、これはいいかい?ああ、いいよ〜。爪切りを除いた状態で、再度バックをX線に通して、爪切りも返してもらって、検査終了です。

背の高い、かっこいいブラックアメリカンのおねえさんが、怒ったような様子でロングブーツを脱いで、金属探知器のゲートを通ったのにも驚きました。厚いヒールの靴はX線検査に通すようです。他にも男性が、何も言われないのに、いきなり靴を脱ぎはじめました。なんだ〜と思ったら、夫が引っかかった事で納得。靴の紐通しの小さな金属の鋲が引っかかるのです。虫眼鏡みたいな格好のハンディーの金属探知器でサーベイされなから、実際にはからだに触れる訳ではないけれど、くすぐったそうにニヤニヤ笑っている夫の顔をみていると、笑っている場合じゃないんだけでど、とっても可笑しかったです。

搭乗・帰国の途へ
時間のゆとりがあったので、空港内でゆっくり朝ご飯を食べて搭乗です。ミネアポリスでのトランジットの時間はほとんどないから、一息に日本に帰るといった感じです。ミネアポリスに付いて、飛行機を降りる前に外を眺めていたら、屋根に黄色い光のぐるぐるを点滅させた車が待ちかまえていた様にやって来ました。なんとペット専用とその車には書いてあります。ミネアポリスの外の気温はかなり寒そう。零下かもしれません。ペットはこんな風に大切に専用車で運ばれて行くのねと、なんだかとても温かく、嬉しい気持ちになりました。

ミネアポリス、成田間のフライトはワインを飲んで、食事を済ませると、ぐーぐー眠って、少しうつうつして、またぐーグー眠りこんでと、ひたすら眠っている間に到着しました。

荷物のカウンターでブーを受け取り、動物検疫のカウンターに一旦預けます。 私たちは一旦荷物のフロアから出て、これで帰国したと言うことになります。その足で、一般の通路から検疫所に行き、内がわの通路から運ばれていたブーを再度受け取ります。預かり猫ちゃんのオーナーさんとも無事再会して、受け渡しも完了しました。良かった。ここでブーはちょっとした獣医さんの健康診断を受けました。獣医さんはブーの事を覚えてくれていて、「お帰り、少し痩せたかな?でも、元気そうだね」と声をかけてくれました。ブーはキャリーの中のトイレをひっくり返し、猫砂を散らかしていました。でも、ウンチもオシッコもしておらず、綺麗なまんまでした。係留所へと向かうために、エーキューエスの方が迎えに来てくれて、管理の委託契約を結び、ブーの世話に関しての打ち合わせをします。スタッフの方は私が荷物と一緒に送った手紙を持参してくれていて、手際よく書類にドライフードの銘柄等、私に直に確認をとりながら書類に書き込んでいきました。手続きがおわり、検疫が終わって受け取るのは12月11日 であることを告げられ、ここでブーとは一旦お別れです。いい子にしていてね、すぐに面会に行くからねと心の中でゴメンネを言いながら、ブーを後に残して、後ろ髪引かれる思いで検疫所を出ました。

ブーを残して人間だけの帰宅です。子猫達も大人の猫達もとっても元気で過ごしてきました。ペットシッターさんのレポートにも、何の問題もなく、みな元気であったとあります。一人一人を抱っこして、ただ今、いい子だったのねとごあいさつ。いつもと変わらない、シマオのごろごろ抱っこ攻撃に、彼を抱き上げ、フカフカのかれの背中に顔を埋めて、私もごろごろ甘え返しました。



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